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いよいよウォーハンマーを知る人が増えてきて嬉しい限りだ。
そこで、今日はシタデルカラーの塗り方を振り返ってみるぞ。
まず、シタデルカラーとはウォーハンマーシリーズを手がけているイギリスの会社ゲームズワークショップ社のシタデルというブランドの水性アクリル塗料だ。
その特徴は何と言っても嫌なシンナー臭がしない安心安全な塗料という点だろう。小さいお子さんがいる家庭でも安心して使えるぞ。奥さんに顔をしかめられながら塗装しなくても良いのだ!
シタデルカラーは水性塗料なので塗料を伸ばす際や筆を洗う際も水で大丈夫だ。手入れもカンタン!
しかし、一度乾けば耐水性を持って、その塗膜は日光にも強くほとんど退色しない!
更に非常に乾きやすく、作業をほとんど止めずに次々塗っていけるのだ。
また下地の色を隠す隠ぺい力も極めて強く、写真のように白色であっても下の紺色が透けていない。
だから塗るときは、広い面から塗るのではなく、そのミニチュアの一番奥の色から塗り始めるといいぞ。
そうすればはみ出してしまっても上の色で下の色のはみ出しを塗りつぶしながら塗っていける。
しかし写真のように一番上にあたる部分が模様などで塗るのが難しい場合もある。
そんな時は、発想を逆転して、上は大胆にはみ出しながら塗って、下地の色ではみ出した部分を削り取るように塗るといいぞ。
これは模様を白で塗ったあと、下地の青で形を整えてある。
シタデルカラーの溢れる隠ぺい力ではみ出しをカンタンに無かったことにしてくれる!
さて、ここまではシタデルカラーのBASEというシリーズを使ってきた。
これは隠ぺい力に優れた下塗り用の塗料だ。
ここからシタデルペイントシステムの真骨頂だ。
ペイントシステムでは、BASE→SHADE→DRY→LAYERと順番に塗ることのになる。こうすることでカンタンに立体感が出るのだ。
写真のミニチュアの肩の部分は既にLAYERまで塗った常態だ。
金と青の間に暗い紺色になっているのが分かるだろうか、これがSHADEだ。
SHADEカラーはミニチュアに影をつけたり、細かい模様にスミ入れをしたりする時に使う塗料だ。
粘性の低いシャバシャバした塗料で、筆に含ませてミニチュアのくぼみにこすり付けるようにして塗ろう。
すると塗料は自然とくぼんだ場所に溜り、乾くとその部分が暗く変色し影のようになるのだ。
やりすぎると真っ黒になるので、少しづつ乾かしながらやるのがオススメだ。
次に影ではない部分もSHADEによって暗くなってしまっているので、LAYERやBASEでその部分を塗りなおそう。
影の部分を残すようにして塗るのがポイントだ。
この時、使う塗料はBASEでもLAYERでもどちらでも良い。そのパーツのメイン色調なので色で選ぼう。
今回は肩の丸い部分なのでDRYは使わなかったが、凹凸の激しい機械パーツや、毛皮や鱗などの場合はDRYカラーを使ってドライブラシをする。
ドライブラシというのは、筆に塗料をつけてそれをあえてふき取り、一回塗っても色は付かないが、何度もこすり付ければ付くという程度にして塗ることだ。
こうすることで、角や突起の頂点のみに色がつき立体感が増す。
DRYカラーはこのドライブラシに適した塗料で、粘性が高くプリンぐらいの固さの塗料だ。
ドライブラシの際に筆に水気があると失敗するので塗料自体に水気が少ないのは便利だぞ。
そしてDRYカラーも塗り終わったら仕上げに、最も角が鋭利な部分に明るい色調のLAYERカラーをちょっとだけ塗ろう。
写真だと肩に光が最も当たる付近だ。
ちょっと光沢がわざとらしく見えるかもしれない。
私も正直そう思っている。ただ、気をつけて欲しいのはミニチュアは小さい。
実際見るとなると摘み上げて目の前で見ることは少ないだろう。
油絵と同じで、ミニチュアもやや大げさくらいな表現の方が遠くから見たとき分かりやすいこともある、と覚えていてもらうといいかもしれない。
とは言え、ややわざとらしすぎると感じた私はGLAZEカラーを使用した。
こちらはSHADEと同じ粘性の低いシャバシャバした塗料で塗った場所をその色調で整える、という効果がある。
写真の例で言うと、肩の青部分に塗ることによって全体的に青みが増して滑らかな色変化となる。
応用として写真のハンマーを見て欲しい。
何となく青く光っているように見えないだろうか。
これもGLAZEの効果だ。
ハンマーの銀色に塗ることで青みがかった銀になり、エッジ部分に塗った白色に青がついて青白く発光しているのを表現している、つもりだ。
GLAZEは光の表現に最適で、炎や溶岩の近くにあるものに赤のGLAZEを塗ることで反射光を表現したり出来る。
だいぶ長くなってしまったので続きは次回にしよう!
また見てくれ!